株式会社バンダイナムコゲームスは、これまでに取得している特許技術の一部を、2010年5月から『特許流通データベース』に公開し、産業・社会インフラなどの分野に有償で提供している。
同社は、ゲーム開発の過程で生まれた特許を取得し、現在その保有数は約1,000件(2010年3月末現在)となっているが、今回はその特許の中から、ゲーム開発および、他の技術分野にも応用が可能な28件の特許技術を公開した。
ちなみに、有償公開特許の技術分野と件数は、「遠山式立体視に関連する技術分野(9件)」、「動体認識技術を活用したゲーム関連技術分野(6件)」、「ネットワーク・通信を用いたゲーム関連技術分野(3件)」、「ゲームキャラクターの操作方法に関連する技術分野(4件)」、「その他、さまざまなゲーム、玩具、アトラクション等に採用可能な関連技術分野(6件)」となっている。
『特許流通データベース』とは、企業や研究機関・大学等が保有する提供意思のある特許をデータベース化し、「ライセンス情報」としてインターネットを介して無料提供を行う、独立行政法人工業所有権情報・研修館が運営するインターネットサイトのこと。
ゲーム開発には、プログラミングのすべての要素が含まれているといわれており、その一角を占める特許部分だけでもその応用範囲は広大なものとも言える。健全なハッキングの定義として、「すでにあるものは二度手間にならないようできるだけ利用する」といったものもあり、カスタマイズは日本のお家芸であることからも波及効果を期待しないではいられない。
株式会社バンダイナムコゲームスリリース
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