クソゲーオブザイヤー2009!「戦極姫~戦乱に舞う乙女達~ 」に決定!2008「メジャーWii パーフェクトクローザー」2007「四八(仮)」などに比べればインパクトは弱い?
世の中にはクソゲーというものが存在する。過去に上げればきりがないのだが、「スペランカー」「コンボイの謎」「たけしの挑戦状」「デスクリムゾン」などである。
どれもこれも聞いたことがある作品であると思うが、誤解のないように最初に述べておくが「クソゲー」の評価というのは悪口ではない。ユーザーに愛されることによって成り立つ「勲章」なのである。
2008年が非常に豊作(伝説の7英雄が誕生)であったために、大賞の栄冠を手にした「メジャーWii パーフェクトクローザー」を超えるような作品が今後「ゲーム史」に登場するか、非常に危ぶまれていたわけだ。といっても、初めての方には理解しにくいかも知れないので動画を紹介しよう。まずは大豊作の「2008」を振り返って欲しい。
動画数もすでに122万回という凄まじい再生数である。再生数でもわかるとおり、ユーザーに愛されているゲームだからこそ取り上げられるのだ。愛されないゲームは紹介すらされない。
クソゲーオブザイヤー2008 これでクソゲーオブザイヤーのことはわかって頂けたと思う。さて、2009はまだ動画は出来上がっていないのだが、大賞が選ばれたようなので紹介しよう。選評案は4つあるのだが、4つ読んで一番わかりやすそうなのをお送りする。
大賞! 戦極姫~戦乱に舞う乙女達~ 選評案1
年末には魔物が現れるという。それはここ数年で常識となりつつある。その先駆けとなるは、システムソフト・アルファーが放つ「戦極姫~戦乱に舞う乙女達~」なのであろうか?
この作品はPC版からこちらへと渡り歩いてきた豪の者である。すでにPC版でも数え切れぬ武名(バグ、クソゲー評価)を欲しいままにし、なおかつそれをこの世に再び送り出すのは、あのシステムソフト・アルファーである。
ならばこの戦極姫、魔物へと成り果て、ユーザーに襲い掛かる事は必然なのか?
このゲームはかつてこの日本で、己の信念、野望のために戦いを繰り返した戦国時代を舞台にしている。その名立たる戦国武将を女性へと置き換えた、いわゆるギャルゲー、キャラゲーなどという部類に属する。だが、国を富ませ兵を強くし領土を広げていく、いわゆる戦略SLGという側面も持ち合わせている。いうなれば、表の顔がギャルゲー、裏の顔が戦略SLGといったところだろうか。
まずは表の顔、ギャルゲーとしての面である。
このゲームの一番の売りである萌えキャラ、CGなどはそれぞれ好みがあるだろうが、概ね好評価である。移植にあたり、主題歌のFullバージョン収録、PS2版PSP版でそれぞれ新キャラを追加し、新キャラ、それにより追加されたシナリオ共に一定の評価を受けている。システム面の話になるが、PC版では出来なかった、いらない武将の解雇が出来るようになったことも小さな進歩だ。
安心して欲しい、ここまでだ。もうここまでだ。ここから先はない。見えない。見えないのだ、光が。これ以上。ここから先の闇は到底人間一人の手に余る。すべての闇を見渡すことは不可能である。ごく一部の発見された暗闇の一部、極々一部しか語れないことを、まず謝罪させてもらいたい。
システムインターフェースの不便さ、セーブ、ロードの遅さ、セーブ中に画面が突然上下に揺れる、SLGパートの文字、数字が読みづらい、軍資金が突然増える、軍備フェイズを飛び越えていきなり政略フェイズに入るオートモードにするとボイスが無くなる、兵士を51人以上にしようとすると兵士増えないのに金と住民感情とCPが減るこれらはほんの暗がりである。本当の暗闇はまだ、先に。
●反逆の住民
【一部省略)
簡単に言おう、最低数の徴兵をしただけで、住民感情が50-60台から『1』に変動したりする。当然住民の一揆という名の反逆が始まる。だが考えてみて欲しい、このゲームの徴兵はある意味利にかなっているのだ。千人のゴロツキが戦に持ってかれた時と、百人の心優しく有能な働き手が無理やり家族から奪われていった時の事を。このゲームの住人は泣き寝入りなどしないのだ。従えなければ反抗するのである。即座に。人間の価値は平等ではない。その事を忘れてはいけない。
●真・釣り野伏
(一部省略)
こちらがまず敵城を攻める、激戦の後、多くの損害を出しながらも、敵武将が退却して落城する。だか、安心してはならない、勝利に酔いしれるとこができるのはほんのつかの間の事だ。何故かその落城した城にいた武将が即座ににそっくりそのまま自軍側に侵攻してくる。直前の合戦でかなり減らした兵力は、全員の武将がこちらが侵攻する前の兵数へとすでに整え直されている。
かくして、主力が出払った自軍の城はあっけなく落とされ、激戦によって疲弊した我が軍の主力部隊はやがて壊滅するであろう。(後半省略)
●死の先にあるもの
戦国時代と武士に付き物なのは切腹だ。当然のごとく落城したりすれば敵は腹を切る。なんと潔い散り際であろうか。否。そうではない。それはあきらめた負け犬達の戯言でしかない。
本当に貫きたい信念があるのならば、死すら何事でもあるものか。心強き者は死してなお蘇る。何故か自領土に。イベントに。
だが、ここから先は暗闇が深すぎる。全てを理解するのにはまだ時間が足りない。現段階では一例を上げるのみとしておこう。
曰く、死んだはずの武将が元配下を従え復活した。
曰く、切腹した敵武将が統一祝いのためにわざわざ城まで駆けつけてくれました。
まだまだこれは氷山の一角でしかないだろう、これからさらに事実が解明されることへの恐れを抱くことは当然だろう。
まさかこの作品は、人が死の先について想像すること自体が間違っているとでもいいたいのだろうか?怖い。この選評を書くにあたり戦極姫スレの住人の様子をのぞいて見ました。
「ただ、いっさいは過ぎていきます。」
これは、太宰治の人間失格の中の一文です。その言葉が思い浮かびました。騒ぐでもなくただ事実を踏まえ、淡々とバグについて話す人、どうということはなしと受け流す人、バグについて騒ぐ人、荒らし、それら全てを内包し、ただ、そこにいました。
彼らは人間失格です。もはや菩薩です。彼らのようになれば、このなんともいえない心の内は静まるのでしょうか?それはわかりません。わかっているのは、この作品が何か賞を貰おうが貰うまいが特に彼らは気にしない事でしょう。そんな強い心を持ちたいと願いながらこの選評を終わらせたいと思います。
引用は以上であるが、読めば読むほど一体どういうゲームなんだと興味が沸いてくると思われる。それは自然の感情であるがゆえに当然のことだ。そこで動画を探してきた。
戦極姫~戦乱に舞う乙女達~ 動画の時間は60分と大変長いので全部見る必要はないと思う。記事を書くために筆者は見ていたわけだが、最初のほうは別にそれほど「クソゲー」の大賞に選ばれるようなゲームには全然見えない。
まあ、ただのギャルゲーという印象である。飛ばしてもいいんじゃないかと思うわけだが、全体的に文の説明が長く感じる。見ていくこと10分。ようやく身の上話から別の展開が始まった。まさか、空腹で倒れてやられるとは・・・。盛り上がる音楽のよそに淡々と続く会話。背景を変えるとかそういうのは一切ない。戦国時代のルールが違うとか、名乗っているのに切っているとか、そういう細かいことは気にしない。
なんというか、まあ、回りくどい言い回しと、良くもわからない世界観なのだが、さらに数分後、ウサミミの部将?が登場。しかも、どうでも良いような話が続く。ゲームはいつ始まるんだ。30分後、ようやく話がまとまりそうだ。
どうやら「軍師」として仕えることになったようだが、45分経っても肝心のゲーム画面に行かない。そして、55分後、ようやくゲーム画面に・・・長かったな。さて、全部見終わったが全く会話だけで終わってしまう。もう、面倒なのでPART2から見ればいいかと。
PS2 戦極姫~戦乱に舞う乙女達~ part.2
ようやくゲームが開始されたのだが、見ているだけでは何が何なのかはわからない。普通に進行しているようにも思えるのだが・・・。メジャーのように1発で問題が誰にでもわからないと、普通のゲームに思えてしまうな。さすがにこれ以上は、お腹いっぱいだったりする。
やはり2008が大豊作であったために2009は盛り上がりに欠けてしまった気がするな。それだけ2008はクソゲーオブザイヤーにとって忘れられない年となったということか。
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