PSNユーザー個人情報流出事件、ニンテンドー3DSの大幅値下げ、WiiUの発表など
2011年も様々な出来事があった。日本では東日本大震災、原発問題もあり、大きな災害に苦しんだ年となった。また、ギリシャの債務問題から波及している欧州危機も依然として世界経済を悩ませている。
そういったこともあり、残念ながら2011年のゲーム市場は2010年よりも活気が減少した。市場は前年比(2010年)のだいたい90%というところだ。今回は筆者が独自に選んだ2011年、重大ゲームニュースのベスト3を紹介する。
1位 PSNユーザー約7700万人の個人情報流出事件2011年4月21日。PSNに突然、アクセスが出来なくなった。このアクセス障害は後日、7700万人という最大規模の個人情報流出したというSCEの発表で、ゲーム関連のメディアだけではなく、世界中のメディアが一斉に取り上げて、大々的に報道した。
原因はアノニマスなどのハッカー集団による不正アクセスだったのだが、後に様々な情報機関が不正アクセスの標的にされていった。ネットワークセキュリティの重要性を社会的に再認識させた事件として、今後語り継がれることだろう。
2位 ニンテンドー3DSの1万円値下げ2011年の8月間近。3DSはキラータイトルが不足していたこともあり普及に苦心していた。そこで任天堂は7月28日に、ニンテンドー3DSを従来価格から1万円値下げして、8月11日から販売することを発表した。
ニンテンドー3DSが発売されたのは2月26日だったので、半年も経たないうちに、新型携帯ゲーム機の大幅な値下げという大胆な手段である。ユーザーだけではなく、ゲーム業界にも衝撃が走った。
そして、その値下げはユーザーから好印象とされ、今年のクリスマス前に出したニンテンドー3DSのキラーソフトの三タイトル、マリオ、マリオカート、モンハンは100万本の売上以上、ハード普及台数も400万台と再び軌道に載せることに成功した。
3位 WiiUの発表任天堂のWiiの後継機「WiiU」が正式に発表されたのは、2011年の6月、世界最大のゲームショウ「E3 2011」のことだった。この時の、任天堂カンファレンスで、次世代ゲーム機「WiiU」が正式に公表されたわけだが、任天堂が進化させたのはゲーム機だけではなく、なんとコントローラーだったことに世界中が驚かされた。
WiiUの最大の特徴は6.2インチのタッチスクリーンを搭載しているコントローラーである。今年はさらなる情報が期待できそうだが、常に新しい物をクリエイトする任天堂の遊び心は、ゲーム業界から好意的に受け入れられた。今回の目標はコアユーザー層を取り込むゲーム機ということだ。
以上。上の3つが2011年の重大ゲームニュース。この他には、モンスターハンター4の開発や、日本の震災によって販売中止となったアイレムの絶体絶命都市4の開発、ドラゴンクエストオンラインの開発、PlayStation Vitaの発売などがあげられる。
このように2011年のニュースを振り返ると、ゲーム関連も様々な動きがあったといえる。実際、これは国内(日本)市場を中心に見ているので、海外ゲーム市場からの視点で見ると、重要ニュースは異なってくることだろう。
ソニーコンピューターエンタテインメント任天堂のHPページ
[PR]