閃乱カグラ -少女達の真影-飛び出す3DおっぱいがAmazon予約一位!3DS普及のキラーソフトとなるのか
3月末時点で、日本80万台、欧州30万台、アメリカ40万台と合計150万台の売上を誇る任天堂の最新携帯ゲーム機「ニンテンドー3DS」。
全世界、販売目標である400万台到達は絶望的な状況となっており、各紙、ニンテンドー3DSが低迷していると記事が並んでいる。実際、目標の販売以下になってしまったことで、そうした記事が並ぶのは仕方がないとしても、では、3DSが駄目なのかというとそうでもない。
少なくとも3DSにはまだまだ可能性がある。その可能性を100%引き出してもいない現状で、その機種が駄目だと吹聴してもたいして意味はない。
最近、見直されてきたPS3も発売されて数年はそうだったが、最初の論調は酷いものだった。それを払拭できる力は任天堂はいくらでも持っている。別にゲームハードを初めて出した会社でもない。
ともあれ、現実において、3DS普及に必要なもの「キラーソフト」が欠けているのは言うまでもない。ただ、そこでマリオやポケモンなどの任天堂の怪物的なソフトを出したら売れると主張するのは容易であるが、あくまでもそれはサードパーティーではない。
そこで最近話題になっているゲームがある。それが飛び出すおっぱい表現が宣伝文句になっているマーベラスエンターテイメントの3DS「閃乱カグラ -少女達の真影-」だ。Amazon予約開始で、あっという間にベスト10入りを果たし、気がつくと予約1位を獲得した。簡単にゲームの内容を説明しておく。
ジャンルは爆乳ハイパーバトル。発売日は2011年夏。価格は5,980円。平たくいえば、美少女対戦格闘ゲームだ。
ニンテンドー3DSで何かゲームを作ろうと考え始めて30秒もしない内にとりあえず3D表現で見たいのは「おっぱい」だっ!と前かがみ、、、じゃなくて前のめりな勢いそのままで企画書を書き始めたのです。
このように今作の公式HP(おっぱいだいすき にゅうにゅうブログ)で、このゲームを企画したきっかけが書いてある。予約ランキング1位を獲得したゲームの登場により、これがキラータイトルとなるのか。そこで、今回は3DS普及にエロゲーは必要かというテーマを考えて見ようと思う。
3DS普及にエロゲーは必要か結論から最初に述べておくと「必要」である。ただ、これは3DS普及だけという話ではない。経済的な視点からしても、新しい技術の普及には影ながらも、こうしたエロ表現が貢献してきた事実は疑いようがない。ただ、エロゲーといっても、18禁などの年齢制限があるので、全てをまとめて論じるのは難しい。
さらに言えば、こうしたエロゲーの取扱には、風俗上の問題が出てくるので、メーカー側は規制に動きやすい。例えば、全世界で普及した「iPhone」でも、こうしたエロゲーとまでは言わないが、エロを売りにしたアプリが色々と開発されていた。
しかし、アップルがそれを規制したところで、そうしたアプリはほとんど消えてしまった。一時はそうしたアプリが様々なiPhone関連ニュースを賑わしていた。アップル社の姿勢でこうしたアプリの開発はかなり難しくなった。審査に通らなければ売りたくても売れないわけだ。
もう一つ例を上げておけば、アメリカでは爆発的な人気の「キネクト」に対応した、エロゲーを造るのも、マイクロソフトが規制した。
新技術が普及するときに、その技術を使用してエロゲーを造ろうとする会社はたくさんある。だが、その技術の使用が認められるかというとそうでもない。社会的に認知されればされるほど、そうした作品に反感を持つ階層も増加するからだ。
エロゲー開発の問題点と現状エロゲーを認めるには、企業のイメージダウンの問題が必ず付きまとい、ハードを握っている会社は一定のルールを設けることが多い。もちろん、ニンテンドー3DSで、18禁のエロゲーを開発しようとしても、ニンテンドーからまず許可はおりないだろう。
つまり、パンチラ、乳揺れなどのぎりぎりの路線を見極める必要があるのだ。描写制限に引っかからない表現は、メーカー努力の賜だ。飛び出すおっぱいという表現もまさにギリギリ。実際、3Dになったから、今まで認めていた乳揺れを駄目ということには、任天堂はしないだろう。
しかし、一つだけ注意しておきたいのは、ゲーム、最近の深夜アニメにもいえるが、そうしたエロ表現だけを強調したゲームは、全体の質を低下させていることにも重要だ。18禁でパソコンのエロゲーから移植した作品がアニメや家庭用ゲームになることは最近では何の珍しくもない。
こうした18禁ゲームがアニメや家庭用ゲーム機に簡単に移植されていくのは、一定のファン層を狙ったニッチ産業だからである。ゲーム、アニメそのものがニッチ産業なのに、そのさらに特定のジャンルでのニッチ産業ということになる。
そして、それが続いているということは、それなりの利益があるからだ。つまり、一定の品質に劣る作品や、クソゲーオブザーイヤーに輝くようなバグだらけの作品だろうが、それを購入する人間が少なからずいることを知っての開発なのだ。
もちろん、エロゲーでも、デモンベイン、AIR、カオスヘッドなどの作品の質そのものが高い作品も存在する。そうした作品はエロ表現を規制しても、作品の質が高いので売上を見込めるからの移植なら理解できるが、深夜アニメのラインナップを見ていればどうもそうには見えない作品が色々ある。
またそうした作品は、アニメ画質が低いのは当たり前で、ほとんど絵が動かない、声優の口パクがあってないなど、明らかに制作費削ったとしか思えない作品が横行している。それをブルーレイやDVDにして、豪華特典(抱き枕、おっぱいマウス、フィギュアなど)を付けて、売り出すのが今の販売戦略を基本といえる。
つまり、今後、予想できる展開として、今作「閃乱カグラ -少女達の真影-」がある程度売れれば、各社、挙ってこの路線のゲームを3DSで開発しようとするだろう。最初の何作品はエロを強調するだけの目新しさで売れるかもしれないが、そうした作品がいくつも出れば、ユーザーが飽きてしまう。
そうなれば、3DSの普及に一定の貢献をしたとしても、今度、3DSはそうしたエロゲーだけの携帯ゲーム機なのかというレッテルが貼られる。すでにXbox360がそうした状態になりつつあると、日本で取り上げられることがある。
Xbox360で海外ゲームを除くと、アイドルマスター2、ぎゃる☆がん、キャサリンなどが、良くネットで話題になっていた。こうしたイメージを払拭するのはかなり難しいだろう。実際、Xbox360は海外ではしっかり売れているので、そんなレッテルを貼るのは間違いではあるが。
長くなったが結論をまとめると、3DS普及には一定のエロゲーは必要であるが、それは作品の質がしっかりとしたものになっていることが条件だと思われる。今作「閃乱カグラ -少女達の真影-」は是非とも、質の高いゲームに仕上がることを期待している。
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