PS3ハッキング事件はこれで終息か。Hotz氏、永久的に差止命令同意で和解!
Sony Computer Entertainment America (SCEA)は、PS3の知的財産侵害で訴えていたハッカーGeorge Hotz氏と3月31日に和解していたことを明らかにした。
和解の大まかな内容は、Hotz氏が永久的に差止命令に合意したという。これによって、一連のPS3ハッキング事件は終息へと近づいたことになる。さらに、Hotz氏は、最近のソニーに対するインターネットサービスとウェブサイトの攻撃には関与してなかったことがわかった。
またHotz氏は、全てのユーザーにトラブルを引き起こすことや、著作権侵害をさせやすくするような意図は決してなかったと述べている。
しかし、一連のPS3ハッキング事件が本当に解決を迎えるかどうかは今だ不透明だ。SECAは、この和解と永久的差止命令が、この目標を達成することを信じていると述べた。
PS3ハッキング事件の概要PS3のプロテクトがついにHotz氏に破られてしまった経緯が発端。さらに、Hotz氏がPS3のプロテクトを破るツールをネット上で公開したことで、海外での人気ゲームのオンラインにチート者が続出。
運営側も対応に苦慮しながらも、PS3の数回のアップデートで対抗してきた。このチート騒動はソニーの対応により、今は一段落したわけだが、ソニーはHotz氏を訴えた。
その裁判の中で、Hotz氏が偽名でPSN(プレイステーションネットワーク)にアクセスしたことが明らかになり、この時点で、規約に違反することがわかった。Hotz氏は、友達に貸したときに,友達が勝手にアクセスしたと無理な言い訳を主張していたわけだが、どうやら全面的に負けることに気づき、この和解に同意したというのが一連の概要である。
この裁判が進行している最中(実際には合意したのは3月31日だが)に、別のハッカー集団「アノニマス」が、複数のSony公式サイトを乗っ取ったことが明らかになり、次は社員の個人情報を狙うということが、4月4日の海外ゲームニュースで取り沙汰された。
Point of view
このために、PS3ハッキング事件そのものが新たなハッカー集団の登場で、解決するかは以前不透明だ。しかし、この和解は、連邦裁判所に訴えれば、同じような事例なら、まず負けることを意味する判例となるために、ハッカーの攻撃も終息する可能性はある。
ゲームの発展を阻害するハッキングや海賊版ソフトの動作などは決して許してはならない行為であり、日本でもマジコンを規制する法案が今回の国会で提出される予定だ。
ゲームコンテンツの海賊版やチートなどが横行すれば、優れた文化コンテンツが育たないのは、韓国や中国などのゲーム事情を見れば火を見るよりも明らかである。
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