3D眼鏡なしの3D時代の到来か。ニンテンドー3DS、アメリカ人には受け入れられるのか
ニンテンドー3DSが27日にアメリカで発売された。価格は250ドルで、日本円にすると円高なので、現在の為替レートで20,407円。
ニンテンドー3DSが日本で発売されたのは2月26日だったので、ほぼ1ヶ月遅れて、アメリカでの発売となったわけだが、発売イベントには任天堂のアメリカ本社の社長が登場して、大勢のファンと一緒に3D眼鏡を投げ捨てた。その映像がYOUTUBEで見られるので紹介しよう。
NYC Best Buy Nintendo 3DS Launch - The Start of a New 3D Era! カウントダウンが始まり,3D眼鏡が空を舞い、ニンテンドー3DSはアメリカで発売された。この発売したニュースは、日本、アメリカのテレビメディアも取り上げたようだ。
キラーコンテンツ不足が今後の課題こうして発売されたわけだが、多くのゲームユーザーはニンテンドー3DSを購入するのは検討中ではないだろうか。新しい物が好きというのは良いが、ゲーム機だけあっても、魅力的なゲームソフトがなければ意味がない。
ゲーム機とソフトが一緒になって始めて、ゲームというエンターテイメントを提供する。ニンテンドー3DSの弱点をあげるとすれば、まさにそのコンテンツ不足を今後、どう補うかだろう。
また、もう一つは3D映像が見られるという凄さだ。これは実物画面を見ない(動画や画像で無理)とその凄さが伝わらないので、宣伝するのはかなり難しいといえる。
そこで一種の目安となるのが,今年6月頃に開催される世界最大のゲームショウ「E3」だ。ここで何らかの凄い発表に期待したい。
Point of view
任天堂を悩ます問題は実は3DSのコンテンツ不足だけではない。Wiiのソフトもコンテンツ不足なのだ。ゲームソフトの発売日というものを筆者は仕事の関係上、良く眺めるのだが、新作でWiiソフト開発がほとんどない。
最新号のファミ通でチェックして、この先、発売される予定の新作Wiiソフトは4月はなんと3本しかない。2011年発売予定ソフトは8本である。PS3とXbox360と比べてもあまりにも少ないのが現状である。
その点、PSPは新作が出る本数は多い。今、ゲームメーカーがどこにシフトしている現状がよくわかる。新作ソフトがどの機種で出るかを見ることで、今後の動向もある程度が予想が付く。日本では明らかにPSPの勢いが強くなっている現象である。
DSはニンテンドー3DSに移行されるわけだが、ゲームメーカーが3DSを使いこなすゲームを造るには時間がかかる。その間、一番ノウハウを持っている任天堂がキラーコンテンツを出すことが普及には一番だ。
噂ではモンハンの3DSの開発などあるが、果たして、3DSでモンハンを出して売れるかというと、あまり太鼓判を押せる状況ではない。出れば有力なコンテンツとなってくれるわけだが、今のPSPのモンハンは何年も遊べるゲームなので、すぐに次のモンハンが出ても,ユーザーが上手く移行できるかと言えば、たぶん無理だと思う。DSとPSPのユーザー層は異なるからだ。
ゲーム機の性能をフルに活かしたゲームソフトの開発も重要だが、3Dばかりを宣伝するあまりに、動画や画像では3Dを確認できない事実が見落とされている気がする。
実物の画像を見れば凄いのが伝わり、購入意欲が湧いたとしても、それは店頭で眺めるしかないというのは大きなリスクだ。ただでさえ、ゲームソフト購入では通販が便利になっているのに、そのリスクは無視出来ない。
どんな凄いゲームを造っても、面白さが伝わらなければ意味がない。これが3DSを宣伝するときの最大の弱点になると思われる。そのような,筆者の危惧を見事に吹き飛ばすようなゲームを製作するクリエイターが現れることを強く望んでいる。
ニンテンドー3DS 公式HP
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