オランダのハーグ民事裁判所の仮決定で欧州に最低10日間の輸入禁止!
ソニーと韓国のLG電子は互いにいくつもの自社技術の特許侵害訴訟を起こしている。例えば、2010年12月29日のロイター通信によれば、ソニーが多機能携帯関連の技術特許でITCに提訴している。
それに反撃するようにLG電子がソニーはPS3やブラビアなどで自社技術の特許侵害をしており、米国での販売を差し止めを求めて提訴していたとブルームバーグが伝えている。しかも、これはほんの一例にすぎない。両社は現在7件の特許侵害訴訟で争っている。
そして、3月1日に、オランダのハーグ民事裁判所で最低10日間のPS輸入禁止の仮決定が下された。今回はそのニュースの英訳を一部翻訳して紹介しよう。
LG has won a ten-day import ban on the games consoles from the civil court of justice in the Hague.
訳 LG電子は、ハーグでの民事裁判所から、10日間、そのゲームコンソール(PS3)の輸入禁止を勝ち得た。
Tens of thousands of PS3 consoles have already been siezed in Holland, and if the ban period is extended, we could be looking at shops running out of stock of PS3s in under three weeks.
訳 何万ものPS3コンソールがすでにオランダでつかまえられ、その輸入禁止期間が延長すれば、3週間未満で、PS3の在庫切れになってしまうのを見ることができるだろう。
このようにPS3の輸入禁止は10日間ということになる。しかし、これはLG電子が輸入禁止の延長を求めたならば、さらに延長される可能性がある。
ソニーがどのような対応にでるかは明らかになっていないのだが、この輸入禁止の訴えを取り下げるには、ソニーは相当な負担を強いられることになる。
仮決定ということで、これが本決定ではないのだが、輸入禁止になっている現状、マイクロソフトがXbox360の売り込み攻勢を仕掛ける絶好のチャンスでもある。
欧州のPS3市場に多大な影響を与える仮決定になっているのは言うまでもない。今後、どうなるのか大変気になるところだ。
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