ゲームの内容が変わる「マジコン対策」、その目的とは
近年、メーカーが携帯ゲームソフトに施す「マジコン対策」(ソフトの違法コピーデータを正常に起動させないための対策)の中に、ゲームの内容が変わってしまう物が多々現れている。
そのことについて、コピー品で遊ぶユーザーに、心理的不安を与えるのが目的であると、マジコン問題に詳しい「ハッカージャパン」(白夜書房)編集部の岡本氏は語る。
「マジコン対策」起動させないだけで十分、ではない?
例をあげると、熱狂的ファンで話題の恋愛シミュレーション「ラブプラス+」は、コピー版では「いつまでたっても彼女ができない」「好感度が一切上がらない」や、「ドラゴンクエストⅤ」の、ゲーム冒頭で主人公が乗る船が、永遠に港に到着しない、「ドラゴンクエストⅥ」の、住民が語尾に「お!」をつけて話す、「海腹川背・旬」の、主人公が使うルアーが使い物にならないなど、以上のようにゲーム内で奇妙な現象が起きるといったものだ。
なぜ、そんな奇妙な対策を行うのか
岡本氏はこれについて、コピー品で遊ぶユーザーに心理的不安を与えることが目的であると語る。
起動しないという対策だけでは、回避さえすれば正規品と同様に遊ぶことができるが、展開が微妙に違う対策を複数施せば、一つを回避したとしても、「これで本当に正規版と同様か?」という不安に襲われる。
ならば、正規版で買った方が良い、と思わせることが出来るのだという。
メーカーも必死なんです。
ゲームの「マジコン」によるコピーソフトの起動、それに対する「マジコン対策」、さらにそれに対するプロテクトの解除。果たしてそれが全てかなと、実は複数の「マジコン対策」を仕込むメーカー。このいたちごっこは今後も続くだろう。
しかし決して、メーカーも遊びでやっているわけではない。皆が正規品を購入することで、この「マジコン対策」が表に出ることがない事を一番願っているはずだ。ちゃんと正規品を購入するか、保護者の方に買ってもらいましょう。
ラブプラス+ 海腹川背・旬 ドラゴンクエストⅣ・Ⅴ・Ⅵ ハッカージャパン
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