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2024年04月29日(月)
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ヤクザ社会同様の「破門状」「ファミコン・ベンツ」「ゲロ屋」とは

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ヤクザ社会同様の「破門状」「ファミコン・ベンツ」「ゲロ屋」とは

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80年代ゲーム業界

80年代のゲーム業界。業界唯一のアナリスト「平林久和」が明かす驚愕の裏話!
Twitterという140文字で文章をやり取りするSNSツールの利用者は年々増加しており、日本でも馴染みあるツールとして活用されている。また、芸能人や会社の社長などが直々にTwitterを行うなどして、消費者との良好関係を保つのに役立てている。そして、様々な業界の裏話がこっそり語られるのがTwitterの特徴だ。

19日の深夜、ゲーム業界にまつわるとっておきの裏話をゲーム業界アナリスト、平林久和氏がツィートした。それが1980年代、つまり、今から30年ほど前のゲーム業界の出来事だ。まずは驚くべき内容のツィートを紹介しよう。読みやすいように編集を加えてある。

80年代のゲーム業界
そういえば、80年代のゲーム業界はヤクザ社会と一緒で、「破門状」というのが実在した。実在どころか何通も受け取った。会社で不祥事を起こした社員、何某を当社はつき合いを断ったので、貴社でも関係を持つなという内容。筆文字みたいな書体で。

いろんな手口があったのだけど、一番シンプルなのは現金の持ち逃げ。ある営業マンが現金決済ならば売ると問屋に持ちかけ、問屋はそれを買う。もう、会社やめるつもりだから、持ち逃げして行方不明に。なんて話を聞いても驚きもしない時代があった。

ゲームソフトはナマモノ。相場があるもの。何本製造したかがわかれば、それが適正数で相場が安定するか、過剰生産で値崩れするかがわかる。高値の正価で仕入れず、過剰在庫だけを狙って現金仕入れをする「カバン屋」と呼ばれる人たちもいた。彼らは情報を早く手に入れるため盗聴もした。

少し時代背景を補足しておくと1980年代というと日本は高度経済成長期が終わり、安定成長期の頃だった。オイルショックなどはあったが、軒並みに経済成長を続けていた。

1980年代は自動車や電気製品の輸出が増加して、アメリカとの貿易摩擦などが起こっていたが、世界第二位の経済大国として繁栄を我が物にしていた。まさに1980時代は今の若者には夢のような時代だった。

そのような時代にゲーム機というものが発売された。ゲーム産業はまさに新しい産業として急激に成長、インベーダーブームは1978年。ゲームという新しい物が人々に浸透していく1980年代。それが今回の裏話の時代。そして、任天堂のファミリーコンピュータが発売されたのが1983年7月15日のことだった。

裏流通で儲けた若者が乗る「ファミコン・ベンツ」
そうして仕入れたソフトはテキヤに売られた。だから、当時は祭りにいくとファミコンソフトを売っている夜店が必ずあった。夜店どころではない。渋谷の路上、109の横、東急本店通りでは常時、安売りソフトが売られておいた。

こうした裏流通で儲けた若者たちは、みんなベンツに乗った。業界の人からは、揶揄と蔑視の意味を込めて彼らの乗るクルマを「ファミコン・ベンツ」と呼んだ。ファミコン愛好者にも、メルセデス愛好者にも好かれそうにない名前だ。「ファミコン・ベンツ」。

昨日はカバン屋の話をした。信用力のない個人が、カバンに現金を詰めて在庫になったソフトを買い叩く。それで安く仕入れたソフトを売って、ファミコン・ベンツに乗ったという話だ。通称、ゲロ屋と呼ばれる人たちもいた。

子供頃、近くの祭に行くと100円か200円のクジでゲームソフトが当たるかも知れないという夜店を見かけたことがあったが、こういう仕掛けだったのか。しかも、渋谷の路上、109の横などで常時、安売りソフトが売られていた。その情報を手に入れるために盗聴までしていた。そして、裏で稼いだお金で乗ったのがメルセデスベンツだったのか。続きをお送りしよう。

在庫を集めて福袋にして売る「ゲロ屋」
ファミコンソフトは、80年代の後期には明らかに供給過剰で、メーカー、問屋だけでもなく小売店にも在庫の山ができた。小売店、なかでも世情にうといのは地方のパパ・ママストア、特にお年寄りが経営しているような玩具店だった。そこに行くと、もう絶対に売れ残り確定のソフトが山積みされている。

たとえばの話、1989年に『頭脳戦艦ガル』が店頭にあっても絶対に売れない。それを二束三文で買い叩く。これらのソフトの一部は違法に輸出されたこともあったが、ひどいのは、それら在庫を集めて「福袋」にして売る。それがゲロ屋の手口だった。食ったものを吐き出すからゲロ屋と呼ばれた。

ただ同然で持って行かれたソフトが、袋詰めされて、地方の気のいい玩具店のオジサン、オバサンは再び、売っても喜ばれないソフトを仕入れてしまうわけだ。

私が当時のファミコン流通が、本当にダメだと思ったのは、カバン屋にしてもゲロ屋にしても、問屋をやめて事情を精通している若者たちがやっているからだった。流通システムが悪いのだ。でも、自分で改革しようとしないんだ。そのシステムの網をくぐって儲けようとした。事態はますます悪くなっていく。

これは酷い。捕捉しておくと、ゲームというものは人気ソフトがあるので、売れるゲームと、売れないゲームに分かれる。さらにゲームは発売時は売れても、ある程度の売れ行きを見せた後は再び売れることはあまりない。そのために、今はベストプライスと価格を下げてでも売ろうとしているわけだ。

ターゲットになる玩具屋を営業しているのはゲーム事情に疎いお年寄り。ソフトは売れないので在庫がたまる。在庫がたまれば引き取りにくる業者がいる。業者は安くで引き取って、他から同様に集めたゲームソフトを福袋にいれる。そして、玩具屋はその福袋をまた買わされる。

ゲームの福袋というのも千円か二千円ぐらいで当時あった記憶がある。今でもお正月恒例なので、売れないゲームソフトがまとめて入ってることは良くある。2011年1月、あるゲームの福袋を購入したら「FF14」のパッケージが入っていたなどネットでは色々あった。参考までに「頭脳戦艦ガル」のゲーム動画を張っておこう。


ゲームソフト過剰供給問題は現在でも起きている

ゲームソフトの過剰供給がこのような商売を成り立たせていたと平林氏は語っているのだがこれは難しい問題。なぜなら、今だってゲームソフトは過剰供給となり、安くなることは良くあるのだ。例えば昨年にレベルファイブから発売されたDSソフト「二ノ国」は初回出荷60万本だったのだが、今、現在40万本ほどの売上しかない。

しかも、価格はどんどん下がっていて、この本数なので、実際、小売店の利益はほとんどなくなっている状態かもしれない。また購入した人がゲームをクリアして、中古市場にも売りに出すので、ますます新作ソフトの値段は下がっていくことになる。最近、ゲームソフト価格の値崩れは速い。

しかし、ゲームソフトはどれだけ売れるか予測するのも難しいのも事実。人気ある作品なので多めに仕入れても売れないこともあるだろうし、売れないと思っていたゲームソフトが飛ぶように売れることだってある。

普通の一般ユーザーは新作ソフトが欲しいときに売ってなければ、別の店を回るので、在庫が切れて、新しく入荷したときにはほとんど売れないということもあるだろう。今はネットで簡単にゲームソフトが購入できる時代だ。過剰供給がなくなることはないのかもしれない。

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