レッドウルフ、クルマと言えばメタルマックス!
メタルマックスが登場したのはファミコン時代が終わりを告げようとしていた1991年。ドラゴンクエストなど物語重視のRPGから脱却するというコンセプトからこの作品は作られた。
スクウェアの「ロマンシングサガ」シリーズのフリーシナリオは有名であるが、フリーシナリオを採用しているファミコンRPGと言えば「メタルマックス」である。当時のキャッチコピーは「竜退治はもう飽きた」である。メタルマックスはまさに今までのRPGにはなかったプレイヤーの自由を提供した。
今作はその続編「メタルマックス2」。ハードがスーパーファミコンとなり、あらゆる面で大幅にパワーアップした作品だった。この度、このメタルマックス2が7月のバーチャルコンソールで配信されることがわかったので紹介しよう。遊ぶために必要なポイントは800Wiiポイントとなっている。
メタルマックスの魅力メタルマックスは1991年、データイーストから発売されたゲームである。実は、2010 年4月27日からWiiのバーチャルコンソールで第一作『メタルマックス』が配信されているのでこちらもお勧めしたい。
モンスターやお尋ね者が、跳梁跋扈する世界を舞台に、モンスターハンターになった主人公。自分だけの戦車を改造して強くなり,世界中のお尋ね者を狩ったりして、賞金を稼いで戦車の装備を強化したり、戦車を改造して強くするなど自由度が高いRPGとして非常に高いことで当時話題となった。
さらに、お金を使うのは戦車だけではなく、自分の家の家具、つまりインテリアに使うことができるなど、ただ装備を強くして、敵を倒すというだけのお金の使い方とは異なっていた。絨毯を買ったり、家に酒場のジュークボックスを置いたりなどができる。続編のメタルマックス2では、金食い虫を飼うことができたり、お金をあげると成長したりもした。
ゲームのエンディングを見るために引退するを選べばいつでも見られる。だが、これは真のエンディングではない。実はあるボスを倒した後に、引退をすれば真のエンディングが見られる。
そうしたことは決まっていたが、どこに行くのも、何をするのも基本は自由。ひたすら戦車を強化して、強い敵を倒すのも良し。インテリア家具を全部揃える、ゲーム君などの高級道具を買うなど。金属探知機でたまに埋まっている装備を探すのも良い。また、メカニックやソルジャーを仲間にするのも自由。別に仲間にしなければ先に進めないわけでもない。
また、スーパーファミコンでメタルマックスリターンズなどが発売されていることもあり、当時の人気の高さを伺える。
メタルマックス2今作はメタルマックスの続編として発売されたものだが、メタルマックスの自由度をそのままに、遊びやすさや操作性がさらに改良されている。人気の戦車「レッドウルフ」が登場し、実は過去の作品とも繋がっているところもあるが、そういうのを知らなくても楽しめる作品となっている。
またゲームボーイアドバンスでもメタルマックス2改が発売されている。ただメタルマックス2改は致命的なバグがあり、お勧めできない。メタルマックス2のほうをプレイすることをお勧めする。
OP動画を見つけたので紹介しよう。懐かしい気持ちでいっぱいだ。
METALMAX2 game play OPPoint of view
ここで少しデータイーストについて触れておきたい。メタルマックスシリーズも順調にいけば、様々な機種で発売されることになっていた。
ところが、メタルマックスを発売していたデーターイーストが経営不振に陥ったこともあり、版権問題が浮上する。メタルマックスシリーズは売れる作品であったので、アスキーが名乗りでたわけだが、ご存じの通り、アスキーも経営不振となり、2008年、メディアワークスと合併してしまう。開発が決定したドリームキャスト版の「メタルマックスワイルドアイズ」は開発が中止されてしまった。
その後、色々あって2004年に、データイーストのゲームに関するライセンスを携帯電話コンテンツ開発会社のジー・モードが取得したことで、ようやくメタルマックスシリーズの新作が新たに開発できる舞台が整う。
その第一弾が、2005年の6月に発売された「メタルサーガ」である。なぜ、タイトル「メタルマックス」とが違うのかも当時話題になった。「メタルマックス」の名称が新宿エクスプレスの登録商標となっている関係で改題することになったのだ。
この辺りの大人の事情はややこしい。だが、データイースト、アスキーと様々なゲーム会社の事情で開発ができなかったゲームの一つであった。最近、新しく発売されたエストポリス伝記などもそうだった。
そして、本当の意味で17年振りの最新作「メタルマックス3」が任天堂DSで2010年7月29日に発売予定である。
ある意味、ゲーム会社の運命に翻弄されてしまったシリーズであった。こうして一つのゲームタイトルシリーズの歴史を知ることも、ゲームファンとしては面白いのではないだろうか。
メタルマックスのPVを見たのは今は亡きファミコンショップだった。あの当時、まさにドラクエ、FFとは違う可能性のRPGが誕生したことで、ゲーム業界に新しい風を吹き込んだ。
メタルマックスが業界にもたらした風は順風だけではなく、逆風でもあったわけだ。17年を得て作られた新作の出来が楽しみである。それまではバーチャルコンソールで配信されることになった「メタルマックス2」を楽しんで欲しい。
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