―定期調査「コンシューマゲーム機」の結果報告
インターネットを活用したアンケート調査を定期的に行い、その結果を発表するインターネットコムとgooリサーチ。第9回となる今回はコンシューマゲーム機について調査した。
コンシューマゲーム機とは「家庭・個人向けに作られた」専用ゲーム機・ゲームソフトでプレイするコンピューターゲーム(家庭用ゲーム)を指す業界用語・和製英語であり、テレビゲーム、携帯型ゲームが含まれる。
まず調査したのは、各ゲーム機の所有状況である。調査対象は全国10代~50代以上のインターネット ユーザー1,087人。男女比は男性53.2%、女性46.8%。年代比は10代16.3%、20代18.4%、30代21.4%、40代15.7%、50代以上28.2%。何らかのゲーム機(据え置き・携帯問わず)を所有しているという人は全体の63.2%の687人、約6割強にのぼった。
所有しているゲーム機をすべて答えてもらったところ、「ニンテンドーDS(DS lite・DSi ・DSiLL・3DS含む)」62.7%が最も多く、以下「PS2(プレイステーション2)」55.7%、「Wii」47.6%、「PSP」35.2%(241人)と続いた。この順位は、2010年4月に実施した第4回から全く変わっていなかった。
2011年2月に眼鏡なしの裸眼で3D映像の楽しめるという「ニンテンドー3DS」が発売されたが、ニンテンドーDSの所有者の割合は前回、前々回と大差はなかった。前回調査では、すでにニンテンドーDSを持っていても3DSの購入を希望する人が200人弱いたものの、実際に買った人はそれほど多くないのだろうか。
実際、8月11日から新価格・1万5千円という1万円も大幅値下げで売り出すことが発表されている。これは、ニンテンドーDSiと同額、DSi LL(1万8000円)よりも安い値段設定となっている。
調査結果でも分かるように購入を希望する人は多くても高価格が壁となり、実際に購入するまでは至らなかったのだろう。2月26日の発売から半年を待たずに大幅値下げに踏み切った任天堂、この結果が次の結果にどう食い込んでいくのだろうか。
また、ソニーが年内に「PlayStation Vita」、任天堂が2012年に「Wii U」という新型ゲーム機をそれぞれ発売する予定となっている。ゲーム機の所有者687人に「購入しようと思いますか?」という調査も行った。
「PlayStation Vita」は15.7%、「Wii U」は9.6%と、購入を希望する人はゲーム機所有者のなかでも1割程度にとどまり、決して高い割合でなかった。現時点では仕様の不明点もあるため、様子見という人も多いのだろう。
しかし、3DSの値下げや新型ゲーム機の登場となる、これからのゲーム市場。次回の結果が大きく変化するかもしれない。今後の調査結果が楽しみである。
インターネットコムgooリサーチ
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