任天堂が見つめるゲームの未来とは?最も重要なことは、ユニークで前例のないものを作成すること!
任天堂の岩田聡社長が、米紙ウォールストリートジャーナルのインタビューで、任天堂が目指すゲームの未来を語っている。
ゲームメディア側が、ソニー、マイクロソフト、iPhoneやアプリ、ソーシャルゲームとの対立構図を造り出そうという構図のインタビューが気に入っているのか、そのような質問が度々繰り返されている。しかし、岩田社長はそのような対立構図を示唆するよりは、むしろ、ゲーム業界全体を考えてインタビューに応じている。
今回はこのインタビューの内容で興味深い指摘をいくつか紹介しよう。
岩田社長のインタビュー記者:長年にわたり、任天堂、ソニーとマイクロソフトとの間のコンソール戦争に多くの言及が行われている。それらはまだ生きていますか?
岩田社長:しばしば、我々はコンソール戦争のような用語を聞いたことがあるが、我々は実際には、常に自分自身を押し上げていると、我々はそのような限定された競争に従事されていません。例えば、我々は実際にはソニーやマイクロソフトに対して闘っていますか?
(最初の質問で、岩田社長はソニー、マイクロソフトなどと対立しているわけではないことをこのように明確にしている)
岩田社長:Wiiで、任天堂はゲーム人口を拡大しようとしている。 その意味で、私たちは消費者からの無関心と戦っていることを、過去のインタビューで述べている。そしてまた、あなたが知っているように、ビデオゲームは、今日多くの他の方法を再生することができます。
(任天堂にとって消費者の無関心と戦うことの方が、他のコンソール企業と戦うことより遙かに重要という位置づけであって、任天堂はWiiやDS、3DSなどで幅広い世代のユーザー層を獲得に努力していることが、今日の任天堂の繁栄に繋がっているということになる)
岩田社長:ビデオゲームは、iPhone、アプリやAndroidの上で使用可能なので、今日は3つのプラットフォームホルダーとの間のコンソールの戦争を議論するためにどんな意味をなしません。実際に、私たちの思考は、常に人々が持っている予備の限られた時間を取得しようとするにして、常に消費者にいくつかの前例のない魅力を提供しようとしています。
(任天堂のDSの二画面、タッチペン、Wiiリモコン、そして、3DS、WiiUの画期的なシステム、確かに任天堂は前例のない魅力を提供しようとしている)
記者:2月に、あなたは、無料、または99セントのためのゲーム、携帯電話とソーシャルゲームの主張に同意しないことについて説明しました。しかし、携帯電話とAppleはカジュアルゲームで、任天堂のコアビジネスと競合するとして、あなたはバーチャルグッズや広告で収益化したいフリーミアムモデルを、検討するでしょうか?
岩田社長:任天堂は、ハードウェアだけの会社ではないので、主要なソフトウェアのパプリッシャーの一つでもあり、非常にユニークな会社です。ユニークな立場にあるので、私たちのユニークな利点を与えてくれた。
我々は他のプラットフォームにプロパティを提供するつもりはありません、または消費者がすべてで支払う必要がないモードでそれらを使用できるようになります。
任天堂はビデオゲームの全体の価値を維持しようとしている会社です。
(おそらく、全てで支払う必要がないモードでそれらを使用できるというのが、Wii、3DSのバーチャルコンソール計画のことだと思われる。最後に出てきた任天堂がビデオゲームの全体の価値を維持しようとしている会社という位置づけは相当興味深い。インタビューの続きで、次のように述べている)
もちろん、任天堂が他のプラットフォームよりも多くのお金を支払うように消費者に求めるのなら、人々が喜んで支払ってもらえる付加価値を提供することが任天堂の使命です。
これを行うために、我々はユニークなままにしておく必要があります。どこの誰にも再現することができないであろう、何か新しい、何かの楽しさといくつかの驚きという付加価値の提供。
(任天堂のユニークな発想、マリオ、ゼルダ、ポケモン、ドンキーなどの様々な任天堂キャラクターのアイデア、ゲームソフトは全て、新しい何か、楽しさ、驚きに富んだ付加価値の提供ということになる)
我々は、単に[OK]を言おうとしていた場合、我々はより多くの製品を販売することができる唯一の方法は価格を下げることにです。しかし、そこに明るい未来ではないでしょうし、業界全体がフォールドされます。
我々が、フリーミアムのシステム全体を見ると、それは誰もがオファーに満足していることはありません。実際に、喜んで支払っている人々の数は制限されており、他の多くの人々は全てのゲームタイトルに支払っていない。
(これはアイテム課金の話であろうか。確かに岩田社長の指摘通りであり、パッケージソフトを購入者は喜んでゲームを購入しているわけだが、基本が無料のゲームでは、多くのユーザーはゲームタイトルにお金を出していない。出しているのはごく限定された一部のユーザーのみということだ)
任天堂は興味がない。我々は同じようなことをしようとしている場合、我々は完全にユニークな環境を思い付くでしょう。
(任天堂がなぜ興味がないのかが良くわかったのではないだろうか。これらの一部分だけを抜き出して、任天堂は無料ソフトウェアを提供することに興味がないと書くと、意味が全然異なってくることを理解できるのではないだろうか。実際、海外の有名なゲームブログではこのようなことが起きており、ちょっとした論争になっている。)
以上。他にもまだインタビューが続くのだが、大事なことを整理しておこう。
1.任天堂はコンソール企業と競合しているのではなく、消費者のビデオゲームに関する無関心と戦っている。
2.常に消費者に前例のない魅力を提供しようとしている。
3.人々が喜んで支払ってもらえる付加価値を提供することが任天堂の使命であり、フリーミアムシステムは、任天堂が目指すものとは異なっており、ゲームをするユーザー全てに喜んで支払ってもらえる付加価値を提供することにはならないから。
以上の3つがインタビューの中で最も社長が強調したいことではないだろうか。
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