17日、ハドソンの人気ボードゲームシリーズ『桃太郎電鉄』最新作の開発中止が決定した。最新作はWiiソフト『桃太郎電鉄2012(仮)』を予定していたものの、開発側はこの度の東日本大震災を受け、お蔵入りに踏み切った形だ。
『桃太郎電鉄』は鉄道を題材としたモノポリー方式のボードゲーム。主には日本全国の各ご当地を一時的なゴールとしながら、不動産やご当地グルメなどを買収・増築しつつ、億万長者を目指すシステムだ。これまでほぼ毎年新作が公開されて来た同作品であるが、開発側は甚大な影響を受けた東日本を描く事が出来なくなってしまったという。
同シリーズを監修している「さくまあきら」の仕事人裏日記によると、「(被災地)描きづらい」とコメント。今後については「『桃太郎電鉄』の出番は、東北が復興し始めたときにこそ、"東北はこんなに元気になっていますよ! 東北に来てください!"と宣伝することに、協力できるようにおもう。」表明している。ファンたちからは「いっそイタリアやフランスを駆け巡るヨーロッパ等を舞台にしてくれない?」という新作への期待も囁かれているが、現時点でそうした構想はないという。
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