序盤のストーリーは中々秀逸。神様より天使のほうが腹黒い!
1月24日に発売した日本一ソフトフェアの最新作『神様と運命革命のパラドクス(以下、神パラ)』は、くじ引きの抽選に当たった主人公が神様となって、願い主の運命を革命するというかなり謎な物語となっている。
まだまだゲームは序盤であるのだが、遊んだ率直の感想を少しレビューしたい。今回は物語からだ。
神様を選ぶ機械で神様を選定。目的は奴らを倒すことこの運命革命のパラドクスの主人公、神楽坂レンヤは商店街のくじ引きによって神様に選ばれた。もちろん、このくじ引きはただのくじ引きではなく「運命革命抽選機」という神様の素質を探り当てる謎のアイテムによるものだ。
そして、神様になった神楽坂レンヤは専属天使のリリエルをはじめ、7人の天使の神様となり、人々の願い事を叶えるために異形と呼ばれる生物と戦うことになる。
ただ、全ての生物の願いを叶えるのは神様一人では無理だということで、「天使が選んだ願い主の願いを叶える」ことがルールにある。まず、神様は願い主を選べないこと。そして、神様はその願い主の願いはどんな願いでも必ず叶えなければいけないこと。もし、願いを叶えることに失敗したら「食べられる」という。
神楽坂レンヤは素直に従っているが、明らかに神様の仕事というよりは、天使に神様の素質を試されている。ゲーム序盤であるが、リリエルと一緒に運命革命回路にダイブして、異形と戦いながら物語を進めていくと、天使が裏で抱えている深刻な危機というものを感じ取れる。
これで思い出したのはテリーブルックス氏のファンタジー小説、「ランドオーヴァー」だ。魔法の王国が売りに出されていたわけだが、やはり、何の理由もなく売りに出されるはずもなく、購入した主人公は様々な危機に直面する。
おそらく神パラも神様に選ばれた本当の理由は人々を救うのではなく、この7人?の天使を救うことにあると思われる。そのため、神様の素質を見抜き、力をつけさせるために天使が願いごとを選んでいくという物語となっている。
神様だけが何もしらない最終的にはその危機に立ち向かうことは予想される。だが、よく考えるとレンヤは何の事情も知らずに巻き込まれてしまっているわけだ。
キーワードは魔界と奴らという言葉なのだが、どうやら天使は悪魔に滅ぼされつつあるようだ。しかし、それなら運命革命回路は誰が造ったのか。大きな謎が残る。
このように魅力的な物語が展開される。1話ごとの話も中々面白い。ラノベのような主人公に少し違和感があるが、まあ、それは慣れれば平気だ。神パラの物語は中々期待しても良さそうだ。
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