23日、ソニーが3月期の連結業績見通し(米国会計基準)を下方修正した。修正箇所は最終損益を前回予想の700億円の黒字部分。数字は2600億円の赤字へ換えられた。甚大な赤字転落の背景には、震災による主要工場の操業停止が強く影響している。
同社は震災後、東北と関東の10工場が一時操業を停止。現在もブルーレイディスクや磁気テープを製造する多賀城事業所(宮城県多賀城市)の復旧の目処が立っていない。地震で11年3月期の売上高が220億円、営業利益が170億円下押しを記録している。
また、4月に発生したネットワークサービスの不正ハッキング被害については、「(12年3月期で)140億円ほどの(対策)費用がかかりそうだ」と加藤優最高財務責任者(CFO)がコメントを発表している。
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