PC版の無料期間は継続。リーダーが吉田氏に
今日、スクウェア・エニックスから「ファイナルファンタジーXIV」のPS3版発売延期の知らせが公式HPで発表された。またPC版の無料期間も継続し、新しいリーダーを吉田氏にして、ユーザーに自信をもって最高品質のゲーム体験をご提供するための体制を整えたということだ。
ファイナルファンタジーXIV以前に「なぜスクエニの販売するゲームソフトは売れなくなったのか」という記事を書いた時に「ファイナルファンタジーXIV」についても、厳しい意見を述べたのだが、やはり、こうなってしまったというのが率直な感想だ。少し発表文を引用しよう。
この間、抜本的な改善に向け議論を重ねてきた結果、今般、新たな体制で臨む事と致しましたのでお知らせする次第です。
スクウェア・エニックスの総力を結集し、お客様にご納得いただける最高品質のゲーム体験をご提供するための体制です。
新たにプロデューサー兼ディレクターに指名しました吉田は、機能が多岐にわたるチームを統率するリーダーシップと、お客様のご満足を第一に考える情熱を持った、グループきっての実績ある人材です。さらに、チームのリーダー陣は、従来の主力に加え、グループを代表する人材を他のプロジェクトから数多く参戦させて構成しております。
一刻も早く素晴らしいゲームにしていく決意はあるものの、もう過去の繰り返しはできません。お客様に自信をもってプランが示せるまで今しばらくお時間をください。
新しいスタートラインと一から始める体制造り「ファイナルファンタジーXIV」をユーザーが満足するゲームとして生まれ変わらせることができるのか。失った信頼を取り戻すのは並大抵のことではない。だからこその宣言であろう。
期待が大きかったゲームだけに多くのユーザーがショックを受けた。やることはたくさんあるだろうし、それがいつになるかもわからない。
だが、どんなゲームも遊んでくれるユーザーありきだということを忘れてはいけない。オープンベーターテストをしたときに、ユーザーが多くの要望を送ったときに決断しておく必要があった。まだ世に出せるゲームではないと。
それが株式総会で株主から多くの批判が来るまで放置していたとは言い過ぎかも知れないが、実際、問題の修正はされていなかった。結局、このような宣言を出して造り直しが求められているわけだ。最後に新開発チームの所信表明を読んでもらいたい。
【新開発チーム所信表明】
日頃よりファイナルファンタジーXIVをお楽しみ頂いているお客様、ならびに現在はプレイを控えていらっしゃるお客様、そして、PlayStation3版を楽しみにお待ち頂いているお客様、そのすべてのお客様に対して、このたびのご報告をお詫び申し上げます。
吉田直樹という私の名前は、皆様にとって、聞き覚えのない名前かと思います。私はこれまで数多くの開発現場で、表舞台に出ることなく、素晴らしい仲間に支えられて、コツコツとゲームを作り続けてきました。この度の重責は、私という人間をご存じではない皆様にとって、いささか重すぎるのではないかと、思われるかもしれません。しかも、このファイナルファンタジーXIVという巨大なコンテンツは、私のチカラだけでどうにかなるものではありません。ですが、私には私を支えると誓ってくれた、この強力なスタッフと熱意を持った開発チームがいます。まずはどうか、ご安心頂きたいと思います。
私、そして我々開発チームおよび、スクウェア・エニックスは、すべてのお客様のために、これまで以上に、品質の高いサービスの提供に向けて、今後も邁進することをここにお約束致します。
すべては「すべてのお客様」のために。
すべては「すべてのお客様」のために。もう一度、頑張ってもらいたい。その所信表明を忘れなければ、きっと素晴らしいゲーム「ファイナルファンタジーXIV」を提供してくれるに違いない。
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